理想の生活を実現するための日記

お金と幸福について考えたことを書いてます。

今週の3冊

お金の不安がなく、毎日ブログを書いて本を読んで気が向いたときに図書館や美術館に行って、好きなだけ寝る。

 

それが私の理想の生活。

 

読んだ本の中でお金について学びがあった3冊です。

 

「ルポ 海外出稼ぎ~「安いニッポン」から「稼げる国」を目指す若者たち」NHKクローズアップ現代取材班、大和書房、2024年

 

出稼ぎと言えば海外から日本に来るというイメージでしたが、今や日本の若者が続々と海外に出稼ぎに行っているという衝撃の内容。しかも、理由は賃金が高いだけでなく、ライフスタイルの問題だったりするらしいです。いわゆる「手に職」があっても日本では若いというだけで給与が低く抑えられてたり、働く環境が良くなかったりという話を若者が切々と話すのを聞くと、申し訳ない気持ちに。そうだよなあ、通勤電車に乗らなくて良いだけ、日本より全然いいよなあ。多くの職場で、やる気があって優秀な若者が退職してしまう問題が起きているけど、それが国レベルでも起きているというのがよくわかりました。

 

「お客様の心をつかむ保険窓販の使えるトーク60選」「お客様の心をつかむ投信販売の使えるトーク60選」近代セールス社

 

販売員向けに書かれたセールストークの教科書です。こんなんで本当に買ってしまう人がいるのかわかりませんが、売れているということは需要があるのでしょう。仕事として保険や投信を売る人たちにとっては、詐欺ではないし、嘘はついてません。が、嘘をついていなければ良いってもんじゃないですよねえ。そうか、保険や投信を売る人たちや、詐欺グループはこういうことを一生懸命研究して、あの手この手で騙しにかかってくるのだなというのがよくわかります。

 

「32歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」井上はじめ、新潮社、2020年

 

初版から2年で11刷も売れています。内容は節約、インデックスファンドの積立投資、不動産投資です。目新しいことは特にないと思うので、こんなに売れているのはタイトルの勝利かと。この本で一番素晴らしいのは、いかに1億円を貯めるかではなく、第一章の「人生が変わった日」です。新婚早々、自転車通勤の最中に信号無視の車に跳ね飛ばされ長期入院。相手方は保険に入っていなかったので1円も保険をもらえず。自分はバス通勤と偽って自転車通勤していたために労災認定されなかったばかりか、バス通勤との差額を減給され、ふんだりけったり。世の中にはこういうことがあるんですねえ。通勤経路や通勤手段を偽ってちまちまと節約しても、いざ何かが起こったら何もかもが吹っ飛ぶのです。節約するのはそこじゃないということがよくわかります。