理想の生活を実現するための日記

お金と幸福について考えたことを書いてます。

ホームレスだと投資はできない

お金の不安がなく、毎日ブログを書いて本を読んで気が向いたときに図書館や美術館に行って、好きなだけ寝る。

 

それが私の理想の生活。

 

こんな能天気なことを夢見ることができるだけでも、恵まれた人生だということを痛感します。

 

きっかけは、今読んでいる「小山さんノート」(小山さんノートワークショップ編、エトセトラブックス、2023年)。

 

「小山さん」と呼ばれたホームレスの女性が遺したノートを有志の方々が文字おこしをし、書籍化されたものです。読み進めるのが非常に苦しく、体力・気力のある時に少しずつ読むんでいるので、最後までたどり着くには相当時間がかかりそう。

 

「小山さん」は色々な事情があってホームレスになったのだと思いますが、もしかしたら自分だってこういう生活だったかもしれないし、もしかしたらこういう生活をすることになるかもしれません。

 

ホームレスの女性がバス停で殺された事件のときも衝撃を受けましたが、「小山さん」の衝撃は、比ではない。ノートを読み始めてしまったからには、もはや名もなき他人とは思えません。誰にでも名前があって、それぞれの人生があって。私と「小山さん」を隔てているものは、たぶん運だけなのです。

 

のんきに「早く仕事やめたいなあ」と思って投資を始めて1ヶ月。実際に投資信託を購入してから2週間。今朝の運用益は10万円でした。上がることもあれば下がることもありますが、それでも今日売却すれば10万円が手に入るのです。

 

やったことと言えば、口座を開設して、お金を入金して、選んだ投資信託を注文しただけ。時給に換算すれば、時給10万円くらいの感覚です。

 

もし私と同じ日に、同じ金額の資金を投じて、同じ投資信託を購入することができたなら「小山さん」だって何もせずに10万円を手にすることができるのです。

 

でも「小山さん」は恐らく証券会社の口座を開設することができません。税金をおさめていないと思われるので新NISAの恩恵にあずかることができません。10万円の運用益をえるために投じる最初の資金がありません。

 

「小山さん」にとっては日々の数百円が生命線。

 

私が後ろめたさを感じてこの10万円をどこかに寄付するとかしても、世界が変わるわけではないのです。

 

でも、ホームレスの人こそ不労所得があったほうが良いはずなのに、ホームレスだから投資の機会が得られないというのは複雑な気持ちです。

 

自分がめちゃくちゃ特権階級のような気がしてきました。