お金の不安がなく毎日ブログを書いて本を読んで気が向いたときに図書館や美術館に行って、好きなだけ寝る。
それが私の理想の生活。
節約の大敵と言えば、美容。お金さえかければ良いわけではないということは理解していても、ついつい「ひょっとして・・」と思ってお金をつぎ込んでしまうものです。
安くても良いものはたくさんありますが、どれが自分によって良いものなのか探すのは非常に大変です。高ければ高いほど良いとも言い切れませんが、総じて高いモノのほうが外れは少ない。ましてや「これだけ金をかけたんだから、効かないわけがない!」と強く思えるお値段のものであれば、効き目もさぞかし違うことでしょう。
市販のコスメの範疇ならいざ知らず、美容医療もどんどんお手軽になってきて、ついつい「〇万円でキレイになれるなら・・」と思って10回コースを契約してしまったり。ついでに、クリニック監修の化粧品と何とかドリンクを購入してしまったり。
本当に好きでお金を投じているなら良いのですが、そもそも興味もないのに何でこんなことにお金を使っているのだろう。と思うにいたるまでに、相当の金額をつぎ込んでいました。
しかも、見た目はそんなに変わらない。もしかして「変わらない」ということ自体がすごいことなのかもしれませんが、理由はどう考えても美容のためにやっていたあれやこれやではありません。
酒とタバコを止めたこと。地方勤務で外食ができなくなったことで、三食自炊するようになったこと。出世しないことが確実になったので、早く帰るようになり睡眠時間が確保できること。更年期に入り、閉経後に備えて運動を始めたこと。
要するに、食事・睡眠・運動です。
基本がしっかりしていれば、加速度的に老化が進むことはないでしょう。たぶん。
そもそも、なぜ美容にお金をかけていたかと言えば「女性は美しくあるべき」という呪いにかかっていたからでした。たしかに働くうえで見た目が美しいほうが有利です。見た目がいかにも「疲れたおばさん」だと、周囲からの扱いも雑だし、馬鹿にして良い存在だと思われます。
先輩たちがそういう扱いを受けているのを見て、自分はああはなりたくないと思ってがんばってきました。
でも、女性だけが努力しないといけないなんて間違ってます。見た目で扱いが変わるのはおかしいし、馬鹿にする権利なんて誰にもありません。
だから、もう「女性として見た目を美しくする」努力は止めました。男女問わず、社会人としての身だしなみは整えるべきだと思いますし、髪にはこだわりがあるので髪のお手入れには力をいれています。
「女性は美しくあるべき」との呪いを解いて、自分はどうしたいかで判断するようになった結果、美容にかける費用は激減。節約にも大変効果がありました。
今考えれば、上の世代の女性の先輩たちはもっと大変な環境を生き延びてきたのです。「ああはなりたくない」なんて思っていた自分が恥ずかしいです。