お金の不安がなく、毎日ブログを書いて本を読んで、気が向いたときに図書館や美術館に行って、好きなだけ寝る。
それが私の理想の生活。お金さえあれば、今の仕事なんてすぐに辞めてやる！と思っていますが、お金もあればあるだけいいというわけでもないようです。
５月３日の日経新聞に「SNS投資詐欺 ４０～５０代が標的」との記事が掲載されました。有名人を騙る投資詐欺については最近ニュースでもよく見るようになりましたが、なんと特殊詐欺（旧オレオレ詐欺）をしのぐ勢いて増えているとか。
特殊詐欺だとお芝居をするためや、現金を受け取るために実際の人が必要ですが、SNS型詐欺であればすべてがオンラインで完結するので人件費がかかりません。証拠も残りにくい。商売（？）としてかなり美味しそうです。
騙されたことを恥じて警察に黙っている人もたくさんいるでしょうから、把握されている以上に被害は大きいはず。
特殊詐欺が高齢者をターゲットにしているのに対して、投資詐欺は中高年、特に投資を始めたばかりで知識のない人たちが狙われているようです。
投資を始めるのは、少しでも資産を増やしたいからだったはず。今の時代のように官民あげて「投資、投資」と言っていたら知識のない人だって「ちょっとやってみようかな」と思ってしまうじゃないですか。
ましてや、ちょっとお金を入金したら、短期間であっという間にお金が増えるのです。そりゃ夢中になりますよ。実際には増えたと思ったお金は、増えたように見えているだけで、これから被害者を信用させてもっと多く入金させるために見せ金として支払われているだけなんですけどね。
それにしても、統計を見ると被害額が１億円以上の人が、判明しているだけで１年間に何人もいるのには驚きました。
１億円あったら増やす必要はないのではないかと思ってしまうのですが、１億円あればあったで「もっと欲しい」となるのでしょうか。
もし１億円あっても足りない、もっともっと増やしたいのであれば、一体いくらあればいいのでしょうか。２億円あれば満足なのでしょうか。それとも１０億円？
損を取り返したくてつぎ込んでしまったのかもしれません。それでも詐欺師に１億円払えるということは、少なくとも１億円はあるということです。う～ん。１億円あるなら投資なんてしなくても老後はかなり安泰では・・・。
なんだか、お金そのものの問題ではないような気もしてきました。
本当はいくらあればいいのか。
お金の勉強をしつつ、自分にとっての最適解を探したいです。
警察庁が公表している資料がものすごく具体的で面白かったので、リンクを貼っておきます↓
SNSを悪用した投資・ロマンス詐欺の被害発生状況等について（警察庁）
PowerPoint プレゼンテーション (soumu.go.jp)
